応急手当

日常生活で起こりやすいケガの応急手当

鼻血

鼻血の多くは、鼻の穴付近からの出血です。

以下の場合は止まりにくい場合があります。

  • 高齢などによる動脈硬化がある。
  • 血圧が高い。
  • 血をさらさらにする薬を飲んでいる。
  • 体質的に血が止まりにくい
  • 血が止まりにくい場所からの出血
  • 飲酒しているなど、血のめぐりが良くなっている。
手当
鼻をしっかりつまみ、あごを引き、口で息をしながら安静にします。
鼻から額にかけてぬれたタオルなどで冷やします。
(注意)うなじを叩いてはいけません。
脳の真下を叩くことになり、危険な上効果もありません。
ティッシュペーパーや脱脂綿は詰めないこと。繊維が鼻の中に残り、しかもキズ口がふさがらず再出血の恐れや化膿の原因になります。
(注意)頭を打って鼻血が出た場合は、止血に時間をかけるより、いち早く医師の診療を受けて下さい。

ぎっくり腰

ぎっくり腰は筋ちがいの一種で、筋肉を極度に使ったり、ひどく伸ばした時に筋肉を構成している筋繊維や合成繊維、腱などが傷ついて内出血を起こし動かなくなったものです。何度も繰り返して起こすと、椎間板ヘルニアになりやすいので注意しましょう。

手当て
痛みは、暖めると和らぎます。
患部をもんだりさすったりせず、最低4~5日は安静にする必要があります。
体をエビの様に丸めて横になるか、膝の下に丸めた毛布を入れて上向きにねかせます。
サラシ木綿などで腰椎の部分をしっかり巻いておくと効果的です。
筋違いを起こした患部が赤くなっていたら冷やす。
冷湿布は、4時間に一度は取り替えるのが好ましいです。
足にしびれがある場合は、医師の診療を受けましょう。

寝違え

ぎっくり腰同様、冷やすことが先決です。

やけど

やけどとは、熱湯、炎、蒸気などに触れると起こる皮膚の炎症で、程度によって手当ての方法が違うので『広さ』『深さ』から素早くその程度を知ることが必要です。

程度の判断

成人の場合、火傷した部分が体の表面の20%以上(子供の場合は10%)になると重症で、放っておくと危険なので、総合病院に急がなければなりません。面積が小さくても、第三度の部分があればやはり重症と考え、急いで病院にいきましょう。

第一度(家庭でケア可能)
赤くヒリヒリ痛みます。
表皮のみ
第二度(病院へ)
皮膚が腫れぼったく赤くなり、水ぶくれが出来ます。焼けるような感じと強い痛みがあります。
真皮まで進行
第三度(救急車で病院へ)
皮膚が乾いて白くなったり黒こげになったりします。痛みはほとんど感じません。
皮下組織まで進行

やけどの手当てで大切なことは、苦痛の軽減、細菌感染の予防、ショックの防止の3点です。

手当
すぐに冷やしましょう。
水道などきれいな水を使い、患部に直接強い水圧をかけないように心がけることが大切。
多量の水が無いときは、清潔な布を水の浸したものを患部に当てて冷やします。
十分に冷やした後、細菌感染を防ぐために滅菌ガーゼや清潔な布で患部を覆いましょう。
このとき、脱脂綿のような細かい繊維のものは使わない事。水ぶくれは、つぶさない事が重要です。
味噌、醤油、じゃがいもをすったものは絶対に患部に塗ってはいけません。チンク油なども後で治療の妨げとなります。
衣類の上から熱湯がかかった場合
直ちに衣類の上から水をかけるか、水に浸して冷やします。
十分に冷やした後、衣類をぬがします。その際、患部をこすって悪化させてしまいそうな場合は、はさみで衣類を切り開きます。
皮膚に衣類がついている場合は無理にはがさない様にしましょう。

熱中症

熱中症とは、暑さなどによって「体温調整機能」がうまくできなくなることによって起こる様々な体の不調です。その中には「熱疲労」、「熱けいれん」、「熱失神」、「熱射病(日射病)」などがあり、これらを総称して「熱中症」と呼んでいます。この中でもっとも重いのが熱射病で、死亡事故につながることもあります。

熱中症には、熱波により主に高齢者に起こるもの、幼児が高温環境で起こるもの、暑熱環境での労働で起こるものの他に、スポーツ活動中に起こるものなどがあります。スポーツや活動中においては、体内の筋肉から大量の熱を発生することや、脱水などの影響により、寒いとされる環境でも発生しうるものです。実際、11月などの冬季でも死亡事故が起きています。

応急手当
涼しい場所で安静にさせます。頭をやや高くして寝かせ、衣服のボタンやベルトをゆるめます。そして後頭部、首筋、わきの下、足の付け根をゆっくり冷やします。意識がはっきりしている場合に限り、水分補給を行います。水分には体に熱がこもっているので、急に冷たいものを与えると吐いてしまうことがありますので、ぬるめのお茶やスポーツ・ドリンクを与えます。熱があるからといって解熱鎮痛剤の投与をしてはいけません。
なお、意識障害を伴うような場合はすぐに医療機関への搬送が必要です。

目に異物が入った

金属の破片が入った
瞳孔にゴミがついているようなら目には触れずにすぐに眼科に行きましょう。
液体が入った
すぐにこすらないこと。

まずは、手を洗いましょう。

直ちに、30分程度洗い続ける。

顔を横に向けて(異物が入っている方を下に)水道やヤカンで静かに水を流して洗い出します。

まぶたをひっくり返してまぶたの裏側もしっかり洗います。

上まぶたにはいったら上まぶたをつまみ、下まぶたに重ねるように引っ張り、しばらくして放すとたいていの場合、取り出せる。

上まぶたを裏返しにして取り出す場合は、マッチの軸を上まぶたに当てて裏返すと簡単です。ごみがあれば水でぬらした綿棒やガーゼの端で軽くぬぐって取り除きましょう。
虫やごみが入った
目は、絶対にこすらず、数回まばたきをして涙で異物を洗い流します。
それでも取れない場合は、まぶたを裏返して、清潔なガーゼかハンカチの先などで軽くぬぐいとります。

いつまでもごろごろするときは、ガラスや鉄の粉が刺さっている場合も考えられるので、医師の診療を受けましょう。

耳に異物が詰まった

手当
何が入ったか確認します。
ガラスなどにとがった物、大きい物など耳に危険なものは、無理に取らず、すぐに耳鼻科へ。
小さくて危険がないものであれば、異物の入った方の耳を下に向け、耳を後ろ上方に引っ張りながら、反対側の頭をトントンと叩く。

靴擦れ(足関係)

足に合わない靴を履いたり、歩き方が悪いなどで強い圧迫や摩擦が続いて、足の皮膚の表面が熱を持ちます。皮膚が傷つき、水ぶくれなどが出来るのが靴づれで す。特に、足の皮膚は低温には強いのですが、熱に弱い性質があります。したがって、摩擦を起こすとすぐに傷ついてしまうのです。靴づれを起こしやすい部位 は、靴の内側に強くあたる場所です。

手当
かかとに靴づれが出来たら流水で熱を持った部分を冷やし、汚れを十分に落とします。絆創膏を貼って保護します。
しばらくは、履き慣れて靴を履きましょう。運動靴がベストです。
水ぶくれが ある場合
水泡を破らないようにして患部を消毒し、絆創膏などで保護します。
水泡は、勝手に破れます。
水泡を手で破ると二次感染する恐れがありますので、そんな場合は抗生物質の軟膏を塗り、患部を乾燥させる様にします。

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