豆知識

女性に多い病気

女性の体は、複雑で繊細。それだけにトラブルも多いようです。女性の体の全てを支えているのは、女性ホルモンです。妊娠、出産、育児など女性特有の役割があります。その為、生殖器(性器)は複雑に出来ており、起こりうる病気も様々です。

膀胱炎

膀胱炎は、きちんと治さないと再発を繰り返します。薬の服用期間を守り、水分や睡眠をしっかりとりましょう。

特徴

膀胱内に細菌が入り込み、炎症を起こした状態を『膀胱炎』といいます。膀胱炎は、特に女性の性活動の盛んな時期と閉経期に多く見られます。症状としては、尿が近くなり、排尿後もすぐにトイレに行きたくなります(頻尿)。また、排尿時や排尿の終わり頃に痛みが生じます(排尿時痛)。さらに、尿に白血球が混じるため、尿が白くなります。

原因

最も多いのは、大腸菌。女性は男性に比べて尿道口が近く、肛門が尿道に近いため、肛門の周囲の大腸菌が膀胱内に侵入しやすいのです。疲れやストレスがたまって免疫力が落ちたときや、排尿を我慢したり、冷えや便秘、性交などが誘因となって、細菌が膀胱内で増えると、膀胱炎になってしまいます。

治療法

抗生物質を使うと、普通3日~1週間で治ります。ただし、症状が消えても完全に細菌が死滅したわけではありません。勝手に薬を中止すると、再発や慢性化の原因になります。必ず医師の指示に従って完治させることが大切です。日常生活では、水分を十分に補給して尿量を増やし、膀胱内を洗い流すようにしましょう。軽い膀胱炎だと、それだけで治ってしまうこともあるぐらいです。アルコールや刺激の強い香辛料は炎症を悪化させるので控えましょう。

貧血(鉄欠乏性貧血)

女性には鉄分が不足しやすい条件がたくさん揃っています。基本的には、鉄剤を飲むことで貧血を治す事が出来ます。

特徴

貧血は、赤血球中のヘモグロビンの不足によって起きます。ヘモグロビンの成分は主に鉄とたんぱく質ですから、鉄分が不足するとヘモグロビンが上手く作れなくなります。これが、鉄欠乏性貧血です。ひどい貧血が続くと、爪がスプーン状に反り返ってくる事があります。また、物が飲み込みにくくなる嚥下障害が生じることもあります。

原因

女性は月経で毎月出血をし、血液を失います。また、出産後は授乳などで鉄分を失うというように、鉄分が不足する条件が揃っているので、女性に貧血が多いのは当然のことなのです。

治療法

まず、診断の際には産婦人科に行くようにしましょう。貧血かどうか血液検査で分かります。貧血の原因となっている病気がある場合は、それに対する適切な治療が必要です。鉄分欠乏性貧血の場合は、鉄剤を服用することで治ります。ただし、血清中の鉄不足は解消されても、体全体の鉄不足は続いている事が多いので、2~3ヶ月は服用を続けなければなりません。人によって鉄剤を服用すると胃のむかつきや食欲減退などが起こることがあります。そのような場合は、胃腸薬と一緒に飲むとよいでしょう。それでもだめなときは、医師に相談して薬を変えてもらう方法もあります。

子宮筋腫

特徴

子宮の筋肉に出来たこぶのように堅い良性の腫瘍のことです。日本人では5人に1人は子宮筋腫があるといわれています。症状は、多々違います。月経の量が多くなったり、周期が長くなったり(過多月経)、ドロッとした血の固まりが出たりします。特に、粘膜下筋腫の場合、出血が多く、強い月経痛や不正出血が起こることがあります。逆に、無症状の場合、検診などで初めて分かるケースもあります。

原因

子宮筋腫の原因ははっきりしていません。しかし、筋腫の発育には女性ホルモンが深く関係しており、思春期から増大していき、閉経後は小さくなっていくのが一般です。

治療法

筋腫の治療は、筋腫が小さかったり、特別な症状がなければ定期的に検診を受けて様子をみます。手術になるのは、筋腫の大きさがこぶしよりも大きく、周囲の臓器を圧迫して、頻尿などの障害をもたらしているときや、過多月経、不正出血などで貧血がひどい場合。また、筋腫が不妊や流産、早産の原因になると考えられるときなどです。手術が必要な場合は、納得のいくまで医師と相談することが大切です。

更年期障害

女性なら誰しもが経験する更年期障害。あせらずにゆっくりと付き合っていく事が、治療のポイントです。

特徴

更年期とは、一般的に閉経前後の約10年、40歳代後半~50歳代後半を指しますが、個人差があるものです。この時期は、女性ホルモンの分泌が減っていくために、月経の異常が起きやすくなります。それに伴って、さまざまな身体的、精神的なトラブルが生じます。しかし、このトラブルは、自覚症状だけで、原因となる病気が発見出来ない、いわゆる『不定愁訴』です。これを、『更年期障害』と呼びます。

原因

どんな女性にも訪れるからだの変化なのですが、ホルモンの減少だけでなく、本人の気質や性格、おかれている環境によるストレスなど、さまざまな事が複合して起こります。また、人によって症状も違いますし、程度も気にならないものから寝込むほどのものまで、個人差が色々あるわけです。

治療法

更年期時期に身体に色々な不調があっても、簡単に更年期のせいにしてしまうのは危険です。同じような症状でも、ほかの病気が潜んでいることもあります。まず、健康診断を受けて、生活習慣病や癌、婦人科の病気がないか調べましょう。異常がないことが確認出来たら、婦人科で、更年期障害の治療を受けて下さい。治療の代表的なものは、『ホルモン補充療法(HRT)』です。これは、エストロゲンの急激な原因で起こる症状に対しての治療法で、不足したエストロゲンを補う事で、ホルモンバランスを調節しようとするものです。のぼせ、発汗、膣の萎縮などに効果があります。日本では、副作用のマイナスイメージが強い為、普及していません。HRTを受けるか受けないか、メリット、デメリットをよく考えましょう。その他の治療法としては、エストロゲンに『プロゲステロン』(黄体ホルモン)を併用する方法、『自律神経調整剤』『精神安定剤』を用い、不定愁訴に対応するものや、漢方を用いることもあります。

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